[昔(2000年頃)、ここ「ラボ」ができる前に、メモ代わりに運用していた「電気仕掛けの箱庭」の記事を移転・一部現在にあわせて改変。]
インターネットは、コンピューターとコンピューターが、回線を介して情報を伝達しあう(通信する)わけですが、このインターネットがメジャーになる前に、別のタイプの通信形態が主役でした。それが俗にパソコン通信というものです。
パソコン通信とは、広義の意味では、パソコンとパソコンが何らかの手段で通信をすれば、それは全て含まれます。しかし、一般には、パソコン通信を提供する商用通信ネットワークのことを指すことが多かったです。大きなものとしては、NIFTY-SERVE、PC-VANなどがありました。
その形態とは、まず、誰かが(多くは、サービスを提供する企業)がホストコンピューターを一台(実際は数台かもしれないが)準備しします。その中では、いろいろな情報が提供されたり、掲示板、チャットサービスなどが提供されます。また、各ユーザーにはID番号が付与されますので、ユーザー間でメールでのやりとりもできました。
利用方法は、ユーザーが、そのホストコンピューターにアクセスして、サービスを受けるというものです。イメージとしては、右側の図の様になります。中央にあるのがホストコンピューターで、周りを取り囲むのがユーザーのコンピューターです。ユーザーはホストコンピューターにアクセスし、サービスを受けることになります。商用ネットワーク(企業がサービスを提供する形態)の場合、アクセスポイントは、全国にありましたが、ユーザーは必ずホストコンピューターにアクセスしなくてはなりません。ユーザーとユーザーが直接つながることはありません。チャットサービスのような、ユーザーとユーザーが直接会話を楽しむサービスも提供されていましたが、これは、ホストコンピューターがチャットサービスを提供し、そこにアクセスした人たちがチャットを楽しむといった形態でした。