[昔(2000年頃)、ここ「ラボ」ができる前に、メモ代わりに運用していた「電気仕掛けの箱庭」の記事を移転・一部現在にあわせて改変。]
パソコン通信のNIFTY-SERVEに入会した頃、実は大学ですでにインターネットに触れ始めていました。とはいえ、現在のインターネットとはかなり異なるものでした。現在では、インターネットといえば、電子メールとウェッブページをほとんど意味しますが、当時はウェッブページはまだ登場したばかりで、ほとんど使い物にならず、電子メールといっても、電子メール用のソフトが充実しておらず、使い勝手の良いものではありませんでした。
元々インターネットとは、inter(間とか、相互に、といったニュアンス)とnet(ネット)を組み合わせた新語で、ネットワークとネットワークを相互に結ぶもの、或いはネットワークとネットワークの間にあるもの、といった意味の言葉です。すなわち、ある所にあるコンピューターと、遠くにあるコンピュータとを結んでしまおうというものです。従来は、電話回線を使ったりしていたのですが、それとは全く別のシステムです。
で、当時大学生だった私は、研究上、必要だったので、このネットワークを使用して、大学から離れたところにあるデータベースサーバーにアクセスしたりしていました。国内はもとより、アメリカやヨーロッパのサーバも利用さしてもらいました。従来、このようなデーターベースサーバーを利用する場合、CD-ROMになっているものを購入したり、と、時間もかかるし、コストもかかる方法しかなかったのですが、インターネットを利用すると、そんな必要がないので、便利でした。
ただ、このころは、まだ、全て、コマンドライン入力で操作しなければいけませんでしたから、その点だけでは、不便といえば不便でした。電子メールアドレスなどもすでに持っていましたが、他に持っている人が少ないので、あまり使うこともできず、しかも、コマンド入力でしか使用できないので、不便きまわりなかったです。まだ、FAXや電話の方が遙かに便利な時代でした。
とはいえ、振り返ってみると、このころが、自分がインターネットに初めて触れた時期でした。インターネット自体、まだ草創期で、実験的な意味合いが色濃く残っていた頃です。