[電気仕掛けの箱庭]ホームページ制作は大変なの?

[ここ「ラボ」ができる前(2000年頃)、メモ代わりに運用していた「電気仕掛けの箱庭」の記事を移転・一部現在にあわせて改変。]

 ホームページ制作は大変なの?と問われれば、大変といえば大変だし、大変でないといえば大変でない。と、答えると思います。作っている本人が自分のページに何を求めるかで、変わってきます。好きで趣味でやっているわけだから、大変な思いをしてまで作る必要はないと思いますが、そこは人間がやること、おだてられりゃあ管理人だって頑張ってオーバーペースになろうというもの。

 数年間に渡りコンスタントにページを制作管理してきたので、ノウハウも貯まってきて、最近では日記を書くような気分でページを管理していますが、作り始めた頃は、時に、オーバーペースになることもありました。経験的に言うと、ホームページ制作者には、少なくても二度オーバーペースになる時期があるように思います。オーバーペースというのは、ページ制作にはまってしまうことですが、そうなると、個人的な時間は全てそれに当てられ、寝不足になることもしばしば。忙しさに対しての耐性が、個人によって異なるので、必ずしも陥るものではありませんが、個人的な見解として。

 一度目のオーバーペースは、初めてページを作るとき。“よし、ホームページを作るぞ”、と一念発起し、ページを作り始めたときは、自分の考える理想のページがあって、それに向かって一心不乱に作って行くわけですが、何せ初めてだから、技術的なものが伴わない。なかなか思うように進まないから、時間もかかる。でも始めてのことだから、結構おもしろく、止められない。コンテンツもいっぱい作ってしまい、結果、オーバーペース。これがすぎると、デビューしたとたん、更新は終了。ページはあるのだけれど、その後の更新がさっぱり。受験勉強に励んで入学したはいいが、受験勉強に励みすぎて五月病になる学生のようなもの。

 二度目のオーバーペースは、デビューして、しばらくした後に、アクセスする人が増えだして、アクセスしてくれる人達からのレスポンスが出始めたとき。メールでページの感想が届き、掲示板があれば、アクセスしてくる人の感想の書込みがあったりする時期。こういうレスポンスは、いつになっても、管理人としてはうれしいものですが、とりわけ、ページを作る始めた頃はなおさらです。そのため、“あのコンテンツはすばらしい”だの、“次回作を期待しています”などと、レスポンスをもらおうものなら、もう止まりません。頑張って、せこせこと、コンテンツづくりに精を出すことになります。これがいっぱい来ると、結果、オーバーペース。そのため、長く続くと、だんだん首が回らなくなって、自分が何のためにページを作っているのか、わからなくなり、疲れてページの更新終了。

 断っておきますが、“あのコンテンツはすばらしい”だの、“次回作を期待しています”といったレスポンスが悪いのではありません。こういったレスポンスは、ページ制作をする上での管理人にとっての活力になりますし、ホントうれしいものです。ただ、時に、上記のようなことを引き起こすことがあると言うことです。大なり小なり、こういった時期をページの管理人は経験すると思います。これらの時期を、無事乗り越えられれば、その後はページは安泰。管理人がページにかける時間と割合には、無理が無く、リーズナブルと言うことでしょう。管理人が飽きるまでページ制作は続くと思います。

 このようなことが起きるのは、ホームページというのは、元来終わりがないものだからだと思っています。永久に更新し続けるのが、ホームページの、ある意味特性で、ここまでやったら終了という締切はありません(仕事でページ制作をしている人達は、納期があるでしょうけれど)。そのため、一夜漬けや、突貫作業をしても、意味がないのです。ページを作れば、その後のメンテナンスも同じくらいの労力でやって行かねばならず、一時(いっとき)の無理は、その後も無理し続けることをページは要求してきます。

 かくいう私も、オーバーペースかなと思うような時期は何度かありました。だんだん、案配がわかってきて、ペース配分も出来るようになりましたが、最初のうちは、やっぱりよくわからないですね。最初の一年は結構オーバーペースだったと思います。ホームページのメンテナンスを私はよく盆栽に例えるのですが、世話をしないと枯れてしまいます(ページに誰もアクセスしなくなる)。あちこち剪定して世話をこまめにすれば、ちゃんとした木(ページ)に育つ。でも、あくまで趣味ですから、必要以上に手間かけすぎると、飽きたり負担に感じる様になって、放り出してしまう。四年間の経験からわかったことは、ページ運営のこつは、無理せず、背伸びせず、コツコツと、といったことです。仕事じゃないんで締切はありませんが、逆に終わりもありません。継続してコツコツ仕上げていけば、いつかは立派な古木になるのがホームページと思っています。

 ちなみにサッカーのページの場合(おそらくスポーツの応援ページはどこでも)、ホームページ制作のスランプに陥る時期がもう一つあります。それは応援するチームや選手の調子が悪いときや負けた時。極度の脱力感が、管理人をおそい、ページ制作の意欲がなくななり、アイデアや記事の内容もうかびません。こうなると、ページを作っていても楽しくありません。更新が終了することも多々あります。また、他には、俗に言う、荒らしとかが掲示板で大暴れして、それの対処に疲れたとき、などもあります。長い間いろんなページを見てきて、これらのことをクリアできるかが、ページが長生きするかどうかだと思います。

 これらのことに対しては、個人によって耐性の差もありますから、一概にはいえませんが、それでもページ制作は、楽しくやるにこしたことはありませんので、苦痛に感じるようになったら、無理しない方がいいと思います。自分が何のためにページを作ったのか、初心を常に思い出すのが大切です。

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