[ここ「ラボ」ができる前(2000年頃)、メモ代わりに運用していた「電気仕掛けの箱庭」の記事を移転・一部現在にあわせて改変。]
ホスティングサービスを利用すると、独自ドメインでの運用が可能であると、説明しました。独自ドメインとは、コンサデコンサのページで言えば、https://www.consadeconsa.com/といったように、URLの最初の部分に自分用のドメイン名を使用できると言うことです。これが、アクセスプロバイダや無料レンタルページなどだと、そのプロバイダのドメイン名/ユーザーの名前 といった並びになります。
さて、このドメイン名は、一つのIPアドレスに割り振られます。すなわち、consadeconsa.comというドメイン名は、ある一つのIPアドレスに割り振られるわけです。IPアドレスは、ネットに接続するコンピューターを識別するために、各コンピューターごとに割り当てられるようになっているので、このままでは、一つのマシンに一つのドメインしか割り当てられません。そうすると、借りる側から見ると、ホスティングサービスを利用するためには一台のコンピューターを丸ごと借りなければならないということになります。そのような一台丸ごと貸し出すサービスもありますが(Dedicated Serverサービスという)、利用料金が一桁違います。貸す側にしても借りる側にしても非常に非効率的です。
そのため、WWWサーバー用ソフトには、一台のマシンに複数個のIPアドレス(ドメイン名)を割り当てられる機能をもっています。この機能を利用すると、一台のマシンのハードディスクのエリア(ユーザーのディレクトリ)事に、IPアドレス(ドメイン名)を割り振ることが出来、コスト的に節約できます。このようなユーザーのディレクトリを一台のマシンと想定して仮想的にIPアドレス(ドメイン名)を割り振ったものをバーチャルドメインといいます。
一般のアクセスプロバイダのウェブサービスでも、技術的には可能ですが、手間とコストが余計にかかるため、普通は提供されていません。
ホスティングサービスを提供しているところでは、このバーチャルドメインのサービスも同時に提供しているところが多いですが、ホスティングサービス自体はWWWサーバーのディスクエリア貸し出しサービスのことなので、料金を下げる変わりにバーチャルドメインのサービスを提供していないところがあります。そのような場合は、アクセスプロバイダのウェブサービスと同じように、http://www.プロバイダ名/ユーザー名/といったURLになることがあります。