デジタルカメラのCanon Eos Kiss Digitalに、35mmフィルカメラであるCanon New Eos Kiss時代のレンズを換装して使用したところ、err 99がでて撮影できない事態に遭遇した。
このエラーが出ると、カメラがうんともすんとも言わなくなる。スイッチを一旦切ると、何事もなかったかのようにたちあがる。
原因をネットで調べてみると、err 99は有名な現象で、Canonのデジタルカメラではこのエラーが出てユーザを悩ませることがけっこうあるようだ。ちなみに、err 99の意味は「原因不明のエラー」(^^;)。
err 99がでる理由はさまざまあれど、今回の自分のケースでは、どうもレンズ側に問題があるらしい。
使用していたレンズは下記の二つ。ともに、35mmフィルカメラであるCanon Eos Kissからの流用(1996年に購入)。
SIGMA UC ZOOM 28-70mm 1:2.8-4 Φ55 CANON用
SIGMA 70-300mm 1:4-5.6 DL MACRO Φ58 CANON用
【症状】
上記、SIGMA製レンズを装着して撮影するとerr 99がでる。カメラは焦点を合わせてくれ、撮影OKモードになるのだが、シャッターを押した後にerr 99がでる。そこで、カメラは機能停止におちいるので、撮影した写真をメモリーカードに保存してくれない。カメラが完全停止しているので、メモリーカードに変なデータを書き込むこともなく、既に撮影済みの写真データが消えたりはしない。このエラーがでるときにはパターンが有り、下記の様なときに多くでる。
- ストロボ撮影が必要なくらい暗めの時(ストロボが立ち上がる時)
- 逆光気味の時
- 一枚撮影時(なぜかモータードライブモード(連続撮影)にすると、err 99がでない)
なぜか、晴天下で充分光があるときは、問題なく普通に撮影できた。
その他の症状としては、AFでのレンズの動きが少し遅く、重たそうに動く。最初は古いレンズなので、油が切れているのかと感じたくらい。
【原因】
現在のCanonのデジタルカメラは、レンズのROMとデータのやりとりをしている。レンズのROMが古かったり対応していない時にこのerr 99がでることがある。このデータのやりとりは、35mmカメラではほとんど問題になることはないが、デジタルカメラでは厳密らしく、これが原因のエラーがでることが多い。
メーカー別では、SIGMAのレンズは、SIGMA社が独自でROMを設計しているらしく、古いレンズではこのエラーを起こすことが知られている。その場合、ROMの交換が必要。メーカーで対応してくれるケースもあるが、古いレンズでは不明。TAMRONは、ROMをCanon社から調達しているそうで、このようなエラーが起きにくい。ただ、Canon製レンズでもerr 99がでることは有り、レンズとボディの組み合わせや機種不良などの原因によることもある。
【対応】
- 我慢して使う:全てのシチュエーションででるわけではないので、どの条件でエラーが出るかを理解しながら使えば普通につかえる。だけど、やはり少し不便。
- レンズのROMを交換してもらう:SIGMAに頼んで対応してもらうことになるが、かなり古いレンズなので、どうなることやら。結構このレンズ気に入ってたんですけどね。
- 新しいレンズを調達する:ボディーがかなり古いデジタルカメラなので、現在販売中のレンズは、どのメーカーでもほとんど問題なし。と、思われる。
EOSKissdigitalX では、両方ともerr99になりました
SIGMA 70-300 4-5.6 DLMACROは、静物撮影専用レンズです
SIGMA 28-70 2.8-4 UC はAVモ-ドで使用可能になりました
SIGMA 70-300 DLMACROは 接点にセロハンテ-プを張ればMF使用できます
コメントありがとうございます。
セロテープですか。
すごい裏技があるものですねえ。