[ここ「ラボ」ができる前(2000年頃)、メモ代わりに運用していた「電気仕掛けの箱庭」の記事を移転・一部現在にあわせて改変。]
いまでは、ソーシャルなサービスを使えうことが可能ですが、以前は、インタラクティブなページを作ろうと思ったら、レンタルものの掲示板やカウンターを使用しない限り、大抵の場合、CGIプログラムを自分で設置して使っていました。これにはいくつか理由があるのですが、Shockwaveにしても、Javaにしても、作るのに専用のソフトが必要と言うこと。また、その作り方を習熟するのにある程度時間が必要と言うことがあげられます。
習熟にある程度時間が必要というのは、CGIプログラムでも同じなのですが、こちらは、専用のソフトウエアは必要ありません。CGIプログラム自体、ただのテキストファイルなので、HTMLを書くのに使用したエディタがあればで充分です。しかも、CGIプログラムの場合、フリーウエアが充実しています。お金かけずに、利用することが可能なわけです。
また、フリーウエアの場合、たいてい設置方法が説明されていたり、ホームページにトラブル説明コーナーがあったりと、初めてCGIプログラムに挑戦する身にとっては、大変重宝します。CGIプログラム自体をいじくる前に、CGIをサーバー上で稼働させるために必要な知識を蓄えることが出来ます。
ほとんどのフリーウエアのプログラムは再配布しない限り改変は自由となっており、自分のページに設置してうまく稼働したなら、その後は、中身をいろいろいじくって、自分のページに合ったプログラムへと改造していくことも可能です。
CGIプログラムのフリーウエアとして(時にシェアウエアのものもありますが)配布しているページは、ネット上にいくつもあって、検索サイトで調べれば見つかるはずです。カウンターなどは、外国(英語)のフリーウエアサイトのものを利用しても問題ありませんが、掲示板やチャットシステムのように、日本語の入出力がともなうCGIプログラムの場合、日本語に三種の文字コードが存在し、それを認識しなければいけないという事情のため、日本人が作ったCGIプログラムを利用されることをおすすめします。
もちろん、CGIプログラムに精通した後、外国のCGIプログラムを日本語用にローカライズして、使われても、問題ありません。
私の場合、初めてCGIプログラムをホームページに設置したときは、カウンターとゲストブックは自前で何とか作りましたが、さすがに掲示板は無理だったので、フリーものを利用しました。その後、いろいろ改造を重ね、今のような状態になっています。
UNIXの知識が少々必要です
CGIプログラムを動かそうと思うと、大なり小なりUNIXの知識が必要になります。UNIXに関して全て知らなければならないというわけではなく、いくつかポイントを押さえておけばいいので、本まで購入して勉強しなければならないというものでもありません。もちろん、勉強しようと思われたのなら、止めはしませんが。
ホームページを表示するためのWWWサーバーは大抵、UNIXで稼働しています。もちろん、NTやマック、その他のOSもあるでしょうが、大抵はUNIXです。そのため、一通りの使い方を知っておく方が何かと便利です。
最低でも、パスとアクセス権の概念は理解していないと、フリーウエアを利用したとしても、動かすことすら出来ません。。パスというのは、ファイルのディレクトリ構造のこと、アクセス権というのは、ファイルやディレクトリに対して許可されるアクセスの種類。詳細は文章で説明してもわかりにくいので、実際にトライしてもらうしかないのですが、この二つの概念はしっかり理解しておく必要があります。
Telnetのアクセスが許可され、UNIXのシェルが使える環境下なら(日本の大抵のアクセスプロバイダは許可していません)、結構様々なことが出来ます。シェルスクリプトも使えますし、サーバーに関する様々な情報も、プロバイダに問い合わせることなく知ることが出来ます。また、CGIプログラムのデバックなども可能です。
プログラム言語のPERLを使って、CGIプログラムを動かすだけなら、TelnetでのアクセスやUNIXのシェルが無くても問題ありません。マックやウインドウズのFTPプログラムといわれるソフトがあれば、なんとかなります。